バーチャルサポステのはじめ方 — 常設型とイベント型、それぞれの手応え

バーチャルサポステのはじめ方 — 常設型とイベント型、それぞれの手応え

サポートステーション(サポステ)の支援は、利用者と会って話すことが基本です。

オンラインの空間で参加できるしくみです。

しかし、サポステのある地域によっては対象エリアが広範囲で公共交通機関も限られ、会いに行くのも、来てもらうのも簡単ではありません。

そうした距離があっても相談や説明会ができる方法として、「バーチャルサポステ」を取り入れる動きが広がってきました。

対面の窓口まで足を運ばなくても、インターネットがあればどこからでも参加できるしくみです。

先日、このバーチャルサポステの導入をスタートした2つの拠点の担当者さまが、オンラインの会場で情報交換をしました。

一方は広い地域を担当する拠点、もう一方は都市部にある拠点から遠方へ出張相談がある拠点です。

地域の事情が違う2つの拠点が、運用のしかたや導入後の手応えを話し合いました。

目次

なぜ今、サポステにバーチャルなのか

結論から言うと、会いに行けない相手にも届き、これまでつながりにくかった若い世代にとっての入口の入りやすさを作れる点にあります。

地方では、支援が必要な人と支援機関との距離が開きがちです。

ハローワークのような窓口はありますが、実際に使うのはシニア層が中心です。サポステがターゲットとする支援層にはなかなか届きにくいというのが現状です。

バーチャルの空間だと移動はなく、パソコンやスマホがあれば参加でき、アプリを入れる必要もありません。「拠点に足を運ぶ」という最初のハードルがないことから、距離の問題を解決する現実的な選択肢として、注目され始はじめています。

バーチャルサポステとは何か

対面の窓口に足を運ばなくても、資料の閲覧や説明会への参加、面談や相談といったやりとりを、オンライン上の空間でできる就労支援のしくみです。

Zoomのように全員が同じ画面を見る形式とは違い、会場内を自分のアバターで自由に動きながら情報を覗いたり、テーブルに着いて話したりと、実際にその場にいるように過ごせます。

「距離」をどう越えるか

情報交換した2つの拠点は、それぞれ違うかたちで距離に悩んでいました。

担当する地域がとても広く、交通機関が限られていて車で会いに行くのも大きな負担になっている。

拠点からは離れた対象地域の市で出張相談を毎週開催。その周辺地域からの相談も増えていて、対応が間に合っていない。

バーチャルでつながれば、こうした距離はそもそも問題になりません。

また、越えられるのは距離だけではありません。

「周りに知られたくない」という事情を抱えている方もいます。

バーチャルなら、その最初の入口として使えるのではないか。連携先の支援機関からは、そんな声も出てきているそうです。

顔を合わせる前に、まず空間をのぞいてみる。その入りやすさが、これまで届きにくかった人への入口になるかもしれません。

常設型とイベント型 — 2つの運用の実際

運用のしかたは、大きく「常設型」と「イベント型」にわかれます。

バーチャルサポステをいつも開けておくか、説明会などのイベントごとに開くかの違いになります。

情報交換した2つの拠点は、ちょうど対照的でした。

【常設型を運用のサポステさま】

いつでも入れるようにバーチャルサポステを開けています。

利用者は、好きなときに入って、資料を見たり、サポステの営業時間内であればがチャットやビデオミーティングで相談することもできます。

スタッフがいない時間帯は、あらかじめ質問と答えを設定しておけるチャットボットが基本的な質問に答えます。

「サポステの営業時間外に入ってくる人もいて、開けておくと来られる人がいるんですね。思いのほか長い時間とどまる利用者さんも出てきています。」

【イベント型を運用のサポステさま】

事業説明会などのイベント開催に合わせて空間を開ける運用です。イベントの頻度は2〜3ヶ月に1回ほど。

現状は、支援機関や学校関係者、教職員、行政の関連窓口に「バーチャルサポステを始めました」と知ってもらう段階に力を入れています。バーチャルで相談できるしくみは検討中で、実際どのくらい使われそうかを見ているところです。

「うちの拠点はどちらの型が合う?」と思ったら、お気軽にご相談ください
・常設型・イベント型それぞれの運用を、実例をもとにご案内できます
・会場の構成は、拠点の目的や体制に合わせて設計できます
・導入前の疑問には、個別デモでもお答え可能です

共通点:「まず知ってもらう」ところから

2つの拠点に共通していたのは、「バーチャルサポステの存在を知ってもらう」ところから始めた点です。関係就労支援機関、地域の学校関係者、自治体の関係機関、利用者の保護者さまなどになります。

拠点の地域特性によっては学校との連携も有効です。

対象地域に通信制高校が複数あるのでバーチャルサポステを紹介したら、デジタルになれている学生はとても興味を持ってくれた。

ここまで届いた範囲と、次の一歩

バーチャル相談室の導入後、関係支援機関、学校関係者、要支援者の保護者のところまでは、バーチャルで相談できる場所の存在が広がりつつあるーこれが2つの拠点に共通する手応えです。

次の一歩は、サポステを実際に利用したい潜在利用者に届くことです。

利用者ご本人がアクセスして気軽に相談をする「居場所」のようにするーたとえば、バーチャルサポステでサポステへの登録まで完了できるなど、利用者が最初の一歩を踏み出しやすいしくみづくりに、各拠点が取り組んでいます。

場が、支援者同士の縁を生む

バーチャルサポステは、利用者の相談への入り口であると同時に、支援者どうしが学び合う場にもなります。

今回の情報交換会も、一方の拠点が開催したバーチャル説明会に、もう一方の担当者さまが見学に訪れたのがきっかけとなりました。

普段は会う機会があまりない離れた地域のサポステ運営者さまが同じ空間に居合わせたことで、運用についての情報交換の機会となりました。

対象地域の特性や拠点体制に合わせて、さまざまなはじめかたがあります。

相談、個別のデモは、こちらから受け付けています。

本記事で紹介したバーチャルサポステの会場は、リバコ(reBako)でブラウザ上で簡単に作成できます。

よくある質問

Q. バーチャルサポステは、オンライン面談(Zoom等)と何が違いますか?

A. すぐに話さなくてよいことです。Zoomは、つながった時点で一対一の相談が始まります。
バーチャルの空間では、入ってもすぐ話す必要はありません。
人の様子が見える場所にいるだけ、資料のブースを見て回るだけ、という過ごし方ができます。
相談へのハードルが高い人にとっては、この「まだ話さなくていい」状態が入口になります。

Q. 参加する側に、特別な準備は要りますか?

A. パソコンかスマートフォンのブラウザと、インターネットがあれば入れます。
アプリを入れる必要はなく、送られてきたURLを開くだけです。
運営する側も、会場を用意して当日開くだけで、参加者に難しい操作を求めずに済みます。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

A. リバコは、会場(空間)を作ること自体は無料です。
そのうえで、使った分だけ払う従量課金のプラン(Standard:110円 x 参加者数 x 時間・税込)があります。
無料プランには同時接続の人数などの条件があるので、常設で使う場合や大きめの説明会では、条件をご相談いただきお見積をお出することも可能です。
要件によっては、月額固定のプランもございます。

バーチャルサポステ・オンライン相談の場を検討中の方へ
・来所が難しい利用者にも、オンラインで相談の入口をつくれます
・常設でもイベント単位でも、reBakoの会場で運用できます
・始め方や費用の目安も、無料でご相談いただけます

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